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IR情報 アニュアル・レポート | 宝ホールディングス株式会社

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Academic year: 2018

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(1)

A n n u a l R e p o r t

(2)

グループ全体の事業成長と

企業価値向上を目指す

企業理念

タカラバイオグループ

(バイオ事業)

宝酒造

(国内事業)

宝ホールディングス

グループ経営基盤の強化/風土・人財育成 社会・環境行動の推進

技術に裏付けられた

安全・安心な商品を提供する

国内酒類・調味料・酒精事業

遺伝子治療などの革新的なバイオ技術の

開発を通じて人々の健康に貢献する

バイオ産業支援事業/遺伝子医療事業/ 医食品バイオ事業

宝酒造インターナショナルグループ

(海外事業)

和酒・和食を通じて

日本の食文化を世界に広める

海外酒類事業/海外日本食材卸事業

企業理念/事業構造/目次 業績ハイライト

中期経営計画 株主・投資家の皆様へ

戦略①

    和酒No.1メーカーのポジション確立に向けて 戦略②

    分社化により成長スピードを加速 戦略③

    国内事業強化、海外展開加速で飛躍的成長へ 事業概況

コーポレートガバナンス 社会・環境側面の取り組み 11カ年連結財務サマリー 会社情報

主要子会社データ 投資家情報

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

・・・・・・・・・・ 11

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

・・・・・・・・・・・ 15

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34

この報告書に記載されている、当社および当社グループの現在の計画、見通し、戦略、 確信などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、これらは 現時点において入手可能な情報から得られた当社経営陣の判断に基づくものですが、 重大なリスクや不確実性を含んでいる情報から得られた多くの仮定および考えに基 づきなされたものです。実際の業績は、様々な要素によりこれら予測とは大きく異なる 結果となり得ることをご承知おきください。実際の業績に影響を与える要素には、 経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、競合会社の価格・ 製品戦略による圧力、当社の既存製品および新製品の販売力の低下、生産中断、当社 の知的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟における不利な判決など がありますが、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。

将来見通しに関する注意事項

事 業 構 造

目 次

自然との調和を大切に、

発酵やバイオの技術を通じて

人間の健康的な暮らしと

生き生きとした社会づくりに貢献します。

宝グループは、

技術に裏付けられた安全・安心な商品やサービスを世界中にお届けするとともに、 医療の進歩に貢献し、世界の人々の暮らしを豊かなものにしていくことで、 企業価値の向上を目指しています。

宝ホールディングスは、

国内の酒類・調味料事業を担う宝酒造、

海外で日本食材卸事業や酒類事業を展開する宝酒造インターナショナルグループ、 バイオ事業を推進するタカラバイオグループなどを傘下に置き、

グループ全社の経営を調整・統括し、最大限の事業成果を追求しています。

2017年7月3日付で宝酒造インターナショナル株式会社を設立したことに伴い、2018年 3月期から事業セグメントを変更しています。本報告書では、特に記載のない限り、変更後 の新セグメントで表記しています。セグメント変更の詳細についてはp6をご参照ください。

事業セグメントの変更について

宝酒造

宝酒造インターナショナルグループ

タカラバイオグループ

1

TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2017

(3)

業績ハイライト

宝グループのあゆみ

売上高・売上高原価率

1842年 創業(清酒の製造・販売を開始) 1864年 焼酎・みりんの製造を開始 1925年 寶酒造株式会社を創立 1949年 株式を上場

234,193

売上高

(年度)

宝酒造   宝酒造インターナショナルグループ   タカラバイオグループ

百万円

290,000

百万円

(目標)

1925

1970

1980

1990

2000

2010

2019

(計画)2017

2016

2010年 フーデックス社(フランス)の株式を取得     (海外日本食材卸事業に参入) 2011年 長期経営ビジョン

    「宝グループ・ビジョン2020」スタート     松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒 発売 2013年 タザキフーズ社(イギリス)の経営権取得

2014年 コミンポート社(スペイン)の経営権取得     遺伝子・細胞プロセッシングセンター竣工 2016年 タカラバイオ株式会社 東証1部へ市場変更     ミューチャルトレーディング社(アメリカ)を     連結子会社化

2017年 宝酒造インターナショナル株式会社を設立 1993年 宝生物工程(大連)有限公司設立

1995年 北京寛宝食品有限公司     (現・宝酒造食品有限公司)設立 1997年 遺伝子治療研究用試薬「レトロネクチン®」     全世界で販売開始

2001年 全量芋焼酎「一刻者」発売 2002年 持株会社体制へ移行 2004年 タカラバイオ株式会社     東証マザーズへ上場

2005年 クロンテック社(現・タカラバイオUSA)     (アメリカ)の経営権を取得

中期経営計画 2019

中期経営計画 2016 234,193 59.9 59.9 6,213 6,658 80,458 34.4 34.4 2016 2015 2014

2013 (3月期)

250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 63 62 61 60 1 0 200,989 209,568 225,364

234,193

59.9

4,550 1.9 1.9 4,608 135,043 6.4 6.4 130,386 274,368 3.2 3.2 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 36 35 34 33 1 0 売上高原価率

売上高

売上高研究開発費率 研究開発費

売上高当期純利益率

親会社株主に帰属する当期純利益 売上高販管費率

販売費及び一般管理費

2017 2013 2014 2015 2016 2017 2013 2014 2015 2016 2017

2016 2015 2014

2013 2017(3月期) 2013 2014 2015 2016 2017 2013 2014 2015 2016 2017 (3月期)

(3月期) 68,225 70,631

減価償却費及びその他の償却費 資本的支出

5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 4 3 2 1 0 3,090 3,376 150,000 100,000 50,000 0 12 10 8 6 4 2 0 100,040 121,431 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 6 4 2 0 8,480 3.6 3.6 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 15,000 10,000 5,000 0 6.5 6.0 5.5 5.0 4.5 0.5 0 9,133 9,490 5,282 8,967 4,997 4,687 7,055 10,280 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 8 6 4 2 0 (百万円)

百万円 %

(%) (百万円) (%)

(百万円) (%)

(百万円) (%)

販売費及び一般管理費・

売上高販管費率 営業利益・売上高営業利益率

研究開発費・売上高研究開発費率 親会社株主に帰属する当期純利益・

売上高当期純利益率

自己資本当期純利益率 (ROE)

自己資本 総資産当期純利益率

(ROA) 総資産

(百万円) (%)

(百万円) (%)

資本的支出・

減価償却費及びその他の償却費

(百万円)

自己資本・自己資本当期純利益率(ROE) 総資産・総資産当期純利益率(ROA)

4,973 61.5 61.5 61.8 61.8 60.3 60.3 77,815 33.9 33.9 33.7 33.7 1.5 1.5 1.61.6

2.3 2.3 3.1 3.1 4.8 4.8 4.5 4.5 13,551 5.8 5.8 11,680 6,180 6,003 5.2 5.2 売上高営業利益率 営業利益

(百万円) (%)

(3月期) 2013 2014 2015 2016 2017(3月期) 2013 2014 2015 2016 2017(3月期)

(3月期) 5,537 9,533 74,003 33.7 33.7 11,096 5.1 5.1 219,490 61.2 61.2 4.5 4.5 5,706 2.6 2.6 2.0 2.0 3,754 1.7 1.7 5.4 5.4 131,923 4.5 4.5 9.3 9.3 4.9 4.9

売上構成

(2017年3月期) (2017年3月期)

利益構成

234,193

連結売上高

地域別 売上構成比 地域別売上構成比

77.8

%

国内

22.2

%

海外

13,551

連結営業利益

百万円 百万円

80,458

百万円

34.4

%

13,551

百万円

5.8

%

135,043

百万円

6.4

%

274,368

百万円

3.2

%

4,550

百万円

1.9

%

8,480

百万円

3.6

%

6,658

百万円

6,213

百万円 34.5

34.5

宝酒造

63.8

%

宝酒造インターナショナルグループ

16.0

%

タカラバイオグループ

12.5

%

その他

宝酒造

37.4

%

宝酒造インターナショナルグループ

23.5

%

タカラバイオグループ

23.6

%

その他 253,253 207,586 238,577 2.3 2.3 2.7 2.7 264,438 2.3 2.3 4.6 4.6

一株当たり当期純利益(EPS) 一株当たり純資産(BPS)

800 600 400 200 0 80 60 40 20 0 493.14 603.44

(円) (円)

一株当たり当期純利益(EPS)・

一株当たり純資産(BPS)

23.01 23.01 671.11 35.06 35.06 647.97 2016 2015 2014

2013 2017(3月期)

28.36 28.36 655.60

42.15

42.15 42.15

671.11

50.83 50.83

1977年 宝焼酎「純」発売

1979年 国産初の遺伝子工学研究用     試薬「制限酵素」を発売     (バイオ事業を開始) 1982年 米国で清酒の現地製造を開始

1984年 タカラcanチューハイ発売

1986年 トマーチン社(イギリス)の資産を取得 1988年 PCR装置の日本独占販売権を取得 1992年 エイジ・インターナショナル社(アメリカ)を     連結子会社化

(4)

中期経営計画

「宝グループ中期経営計画2019」

を策定

「宝グループ・ビジョン2020」

長期経営ビジョン

基本方針

海外売上高比率をさらに高めるとともに、国内外で抜け・モレのない商品と

競争優位性をもった商品を多数もつことで、他社に勝てる分野を数多く築き上げ、

どんな環境変化が起ころうとも収益を大きく伸長させることができる

バランスのとれた事業基盤を確立する。

再生医療等製品関連 CDMO事業ナンバーワン を堅持する。

健全な財務体質を維持しながら、成長投資を行うとともに、

適切な株主還元を実施することによってROEを向上させ、適正な株価水準を実現する。

定量目標

(   )

2020年3月期 宝グループ連結

事業戦略

財務方針

経営基盤

強化

2,900

億円以上

売上高

1,600

億円以上

売上高 売上高

2,095

億円

(2014年3月期) 2011.4∼2014.3

94

億円

営業利益

13.0

%

海外売上高比率

62

億円以上

営業利益

155

億円以上

営業利益

33

%以上

海外売上高比率

宝酒造

宝酒造

インターナショナル グループ

(海外日本食材卸事業) (海外酒類事業)

事業セグメントの 変更について

(基盤強化) (風土・人財) (CSR)

タカラバイオ グループ

(バイオ産業支援事業)

日本初の遺伝子治療薬の 承認取得を目指す。

(遺伝子医療事業)

第二の収益事業として 安定的営業黒字を継続 する。

(医食品バイオ事業)

750

億円以上

売上高

43

億円以上

営業利益

385

億円以上

売上高

40

億円以上

営業利益

宝グループ 中期経営計画2013

第1ステップ

国内外の強みを活かせる市場で事業を伸ばし、 環境変化に強いバランスのとれた

事業構造を確立する

経営目標

(2017年3月期) 2014.4∼2017.3

2,341

億円

売上高

135

億円

営業利益

22.2

%

海外売上高比率

宝グループ 中期経営計画2016

第2ステップ

2,900

億円以上

売上高 (定量目標) 2017.4∼2020.3

155

億円以上

営業利益

33

%以上

海外売上高比率

宝グループ 中期経営計画2019

第3ステップ

宝グループ・ビジョン

2020

長期経営ビジョン

の実現

清酒を中心に各カテゴリーの売上高を拡大するとともに、利益率を向上させ、 国内の酒類・調味料市場で和酒No.1メーカーとしての

確固たるポジションを確立する。

●「技術で差異化された付加価値商品の開発」を継続するとともに、

多様化する消費ニーズにスピーディかつタイムリーに対応するための 「抜け・モレのない商品ラインアップの拡充」に取り組む。

● 高付加価値商品の売上構成比を高めることで、利益率の向上を図る。

● 安全・安心な商品を提供すべく、原材料などの安全性確保と品質管理体制の強化に

継続して努める。

● 既存市場における新規顧客の獲得と

周辺エリアへの進出によりグループ各社 の事業成長を図る。

● さらなるネットワーク拡大に向けたパートナー

企業の選定を進めるとともに、グループ会社 間のシナジー効果創出にも取り組む。

● 自己資本比率50%水準と格付「A(シングル・エー・フラット)」の維持

● 国内・海外・バイオ各事業において、利益成長が見込める分野への積極投資

● みなし配当性向※30%を目安とした配当と、ROE6%台後半を目標とした株主還元策の検討・実施

グローバル展開の拡大に向けた経営管理機能の強化 グループを支える人財の育成とグループ人事戦略の強化

コーポレートガバナンスポリシーに則した体制整備と社会貢献・環境活動、ESG情報開示の推進

※ みなし配当性向= 配当総額/(連結営業利益 (1 ー法定実効税率)) ● 海外生産拠点における高品質清酒の

ラインアップ拡充を図るとともに、 スパークリング清酒「澪」のグローバル ブランド化をはじめとする輸出戦略の 強化に取り組む。

日本食材卸網の拡充により事業規模を飛躍的に拡大するとともに、 事業基盤の整備を進め、世界の和酒・和食市場における

リーディングカンパニーに向けて地歩を固める。

(海外事業)

「バイオ産業支援」、「遺伝子医療」、「医食品バイオ」の3つの事業部門戦略の推進と これを支える経営基盤を強化し、グローバル企業かつ再生医療等製品企業としての プレゼンスを向上させ、飛躍的な成長を目指す。

(バイオ事業) (国内事業)

宝酒造

宝酒造インターナショナルグループ タカラバイオグループ

宝酒造グループ(酒類・調味料事業) 旧セグメント

タカラバイオグループ(バイオ事業) 宝ヘルスケア(健康食品事業)

(国内酒類・調味料・酒精事業)

(     )

海外酒類事業 海外日本食材卸事業

新セグメント(2018年3月期∼)

TAKARA HOLDINGS INC. Annual Report 2017

(5)

宝ホールディングス株式会社

柿本 敏男

代表取締役社長

株主・投資家の皆様へ

「宝グループ中期経営計画2016」の最終年度となる当期(2017年3月期)の当社グループは、 連結売上高、連結営業利益などの定量目標をすべて達成することができました。

次期(2018年3月期)からは、新たな3カ年の「宝グループ中期経営計画2019」をスタートさせ、

長期経営ビジョン「宝グループ・ビジョン2020」の達成を目指して、さらに積極的な取り組みを推進していきます。

 当期の日本経済は、雇用・所得環境の改善が進み、景気は 緩やかな回復基調にあるものの個人消費は力強さに欠ける 状況が続きました。海外では、米国・欧州では緩やかな景気 拡大が続きましたが、中国をはじめ新興国の景気減速や、 英国のEU離脱問題、米国の今後の政策の影響など、世界 経済は依然として先行き不透明な状況にあります。  このような環境の中、当期の当社グループは、長期経営 ビジョン「宝グループ・ビジョン2020」の達成に向けた第2 ステップ「宝グループ中期経営計画2016」の最終年度として、 国内では収益力の向上に注力するとともに、海外事業の拡大・ 伸長とバイオ事業の成長加速などにより「環境変化に強い、 バランスのとれた事業構造」への変革を目指した取り組みを 推進しました。

 当期の宝ホールディングスの連結売上高は2,341億93百 万円(前期比3.9%増)と、6期連続で過去最高を更新しました。 連結営業利益は前期比18億70百万円増益の135億51百万円 (同16.0%増)、連結経常利益は143億44百万円(同11.7% 増)となり、連結会計制度導入以降の最高益を更新しました。 また、親会社株主に帰属する当期純利益も84億80百万円 (同20.2%増)と前期比では2桁の増益となりました。  グループ別には、宝酒造グループは、焼酎は減収となりま したが、ソフトアルコール飲料が増収となり、また、海外日本 食材卸事業では、欧州各社の売上の増加に加え、新たにポルト ガルのケタフーズ社と米国のミューチャルトレーディング社を

グループに加えたことで売上が大幅に拡大し、宝酒造グループ 全体は増収かつ増益となりました。

 タカラバイオグループは、為替が円高となったことにより 前年対比では減収(前期比98.8%)となりましたが、売上高 原価率の低下などから、営業利益は前期比20.1%増の増益 となりました。

当期(2017年3月期)の業績について

2017年3月期連結業績の増減要因

 2011年3月期に策定した長期経営ビジョン「宝グループ・ ビジョン2020」において、当社グループは「環境変化に強いバ ランスのとれた事業構造を確立していく」ことを目標に掲げて います。その実現のため、「宝グループ中期経営計画2016」(以 下、「本中計」)の3年間は、非常に重要な位置付けにありました。  本中計の定量目標としては、「売上高2,300億円以上」 「営業利益120億円以上」「海外売上高比率16%以上」の

3つを掲げ、取り組みを進めてきましたが、当期においてこれ らの定量目標をすべて達成するとともに、定性面においても、 本中計で掲げた4つの重点戦略を中心に、一定の成果を得る ことができました。宝酒造グループでは、戦略商品である 松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒 の育成を着実に進 めたほか、市場の変化に迅速かつ柔軟に対応できる新商品 開発体制を整備しました。また海外日本食材卸事業におい ては、欧州市場での事業拡大だけでなく、米国やオセアニア 地域への進出も果たしました。タカラバイオグループでは、 滋賀県草津市に設置した遺伝子・細胞プロセッシングセン

ターやバイオメディカルセンターなどを活用してCDMO事業 を着実に成長させるとともに、遺伝子医療事業では、腫瘍溶 解性ウイルスHF10の日本国内における開発および販売に 関する独占的ライセンス契約を大塚製薬株式会社と締結する など、大きな進展がありました。これらを総合すると、長期経営 ビジョンの実現に向けて大きく前進できた3年間であったと 評価しています。

 一方、積み残した課題としては、国内事業の収益力の向上や、 松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒 のさらなる育成の ほか、環境変化に強い事業構造を確立していくためには、 海外売上高比率についてもさらに高めていく必要があると 考えています。

「中期経営計画2016」について

売上高 前期比

+8,829

百万円

営業利益 前期比

+1,870

百万円

2016年3月期

実績 グループ宝酒造 タカラバイオグループ その他 2017年3月期実績

+9,146

-353 -99

+135

225,364

234,193

ヘルスケア 2016年3月期実績 グループ宝酒造 タカラバイオグループ ヘルスケア宝 その他 2017年3月期実績

(百万円) (百万円)

+1,345

+535 -51 +41

11,680

13,551

234,193

百万円

13,551

百万円

「宝グループ・ビジョン2020」の達成に向け、

新たな3カ年の

「宝グループ中期経営計画2019」

スタートさせました。

連結売上高は6期連続で

過去最高を更新しました。

定量目標をすべて達成するとともに、

定性面でも多くの収穫がありました。

連結売上高 連結営業利益

(6)

 2011年3月期に策定した長期経営ビジョン「宝グループ・ ビジョン2020」において、当社グループは「環境変化に強いバ ランスのとれた事業構造を確立していく」ことを目標に掲げて います。その実現のため、「宝グループ中期経営計画2016」(以 下、「本中計」)の3年間は、非常に重要な位置付けにありました。  本中計の定量目標としては、「売上高2,300億円以上」 「営業利益120億円以上」「海外売上高比率16%以上」の

3つを掲げ、取り組みを進めてきましたが、当期においてこれ らの定量目標をすべて達成するとともに、定性面においても、 本中計で掲げた4つの重点戦略を中心に、一定の成果を得る ことができました。宝酒造グループでは、戦略商品である 松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒 の育成を着実に進 めたほか、市場の変化に迅速かつ柔軟に対応できる新商品 開発体制を整備しました。また海外日本食材卸事業におい ては、欧州市場での事業拡大だけでなく、米国やオセアニア 地域への進出も果たしました。タカラバイオグループでは、 滋賀県草津市に設置した遺伝子・細胞プロセッシングセン

ターやバイオメディカルセンターなどを活用してCDMO事業 を着実に成長させるとともに、遺伝子医療事業では、腫瘍溶 解性ウイルスHF10の日本国内における開発および販売に 関する独占的ライセンス契約を大塚製薬株式会社と締結する など、大きな進展がありました。これらを総合すると、長期経営 ビジョンの実現に向けて大きく前進できた3年間であったと 評価しています。

 一方、積み残した課題としては、国内事業の収益力の向上や、 松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒 のさらなる育成の ほか、環境変化に強い事業構造を確立していくためには、 海外売上高比率についてもさらに高めていく必要があると 考えています。

 次期も日本や欧州、米国では緩やかな景気回復基調が続 くと見られるものの、米国新政権の政策の行方や、英国の EU離脱に向けた動向、中国をはじめとする新興国の景気減 速の影響など、世界経済全体では今後もさらに先行き不透 明な状況が続くことが予想されます。

 このような環境の中、当社グループは次期より2019年度 (2020年3月期)を最終年度とする3カ年の中期経営計画 「宝グループ中期経営計画2019」(以下、「新中計」)を推進し

ていきます。

 新中計の基本方針には「海外売上高比率をさらに高めると

ともに、国内外で抜け・モレのない商品と競争優位性をもった 商品を多数もつことで、他社に勝てる分野を数多く築き上げ、 どんな環境変化が起ころうとも収益を大きく伸長させること ができるバランスのとれた事業基盤を確立する」ことを掲げま した。定量目標は2020年3月期宝グループ連結で売上高 2,900億円以上、営業利益155億円以上、海外売上高比率 33%以上とし、「宝グループ・ビジョン2020」のガイドライン であった連結営業利益150億円を1年前倒しで達成する ことを目指します(新中計の詳細は5、6ページをご参照く ださい)。

 宝酒造では、清酒を中心に各カテゴリーの売上高を拡大 するとともに、利益率を向上させ、国内の酒類・調味料市場に おける 和酒No.1メーカー としての確固たるポジションを 確立していきます。海外酒類事業および海外日本食材卸事業 を担う宝酒造インターナショナルグループでは、海外におけ る日本食材卸網の拡充により事業規模を飛躍的に拡大する とともに、事業基盤の整備を進め、世界の和酒・和食市場で のリーディングカンパニーに向け地歩を固めていきます。 タカラバイオグループは「バイオ産業支援」「遺伝子医療」 「医食品バイオ」の3つの事業部門における戦略推進と、それ

らを支える経営基盤の強化に引き続き努め、グローバル企業 かつ再生医療等製品企業としてのプレゼンスを向上させる ことで、飛躍的な成長を目指します。

 これらの取り組みにより、新中計初年度となる次期の業績 見通しは、連結売上高2,680億円(前期比114.4%)、連結営 業利益140億円(前期比103.3%)、連結経常利益144億円 (前期比100.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益85億 円(前期比100.2%)を計画しています。

「中期経営計画2019」と

次期(2018年3月期)の業績見通し

新たな中期経営計画を推進し、

さらなる成長を目指します。

2018年3月期の業績見通し

連結売上高 連結営業利益

中期経営計画 2019 定量目標

290,000

百万円以上

2015年 2016年 2017年 2018年

(計画) (目標)2020年

(百万円)

10.0

12.0※

14.0

13.0

(百万円)

268,000

百万円

14,000

百万円 海外売上高比率

30.5

% みなし配当性向 配当金

株主・投資家の皆様へ

株主還元の状況

(%) (円)

円 %

 株主の皆様への利益還元については、連結営業利益の 水準に応じて増配する方針とし、配当総額の税引後営業利益 に対する比率を「みなし配当性向※」として、30%を目安に配当 を実施しています。資本効率の向上に資する自己株式取得 についても、状況に応じて機動的に実施する方針です。当期 の株主配当については、前期の創立90周年記念配当1円を 含む12円から1円増配し、年間13円で実施させていただき ました。次期はさらに1円増配し、1株につき14円の普通配当 を予定しています。

 当社グループは2017年7月3日付で、宝酒造株式会社の 海外事業を分社し、新たに宝酒造インターナショナル株式会社 を設立しました。この事業再編により、海外酒類子会社、 海外日本食材卸子会社を含む宝酒造インターナショナル グループは、世界での日本食市場が急速な拡大を見せている 中で、国内とは異なる事業環境に対応したより迅速かつ的確な 意思決定を行い、グローバル拠点を含めた事業基盤の整備・ 強化を図り、海外事業の成長をさらに加速させていきます。 また、新中計のスタートに合わせ、次期より事業セグメント を「宝酒造(国内事業)」「宝酒造インターナショナルグループ (海外事業)」「タカラバイオグループ(バイオ事業)」の3セグ メントに変更します。これにより、当社グループの事業活動 の状況は外部からも内部からもより見えやすくなり、新中計 における戦略の推進にも各事業会社がより明確な責任を

もって取り組めるマネジメント体制となりました。なお、新 体制のもと、私、柿本敏男は2013年3月期から5年間務めた 宝酒造株式会社の代表取締役を退き、当社(宝ホールディン グス株式会社)の代表取締役として、グループ経営全体の 調整・統括に専念することにしました。

 「宝グループ・ビジョン2020」を達成し、さらにその先の 新たなステージに向かって飛躍するために、これからの3年間、 当社グループは各事業分野の成長戦略を着実に推進して まいります。株主・投資家の皆様には、引き続き当社グループ への温かいご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し 上げます。

2017年8月

株主の皆様へ

「宝グループ・ビジョン2020」を達成し、

新たなステージに飛躍していきます。

宝ホールディングス株式会社 代表取締役社長

15,500

百万円以上

(%)

※ うち記念配当1円

※ みなし配当性向=配当総額/(連結営業利益 (1 ー法定実効税率))

33.0

%以上

28.0

13.0

28.0 28.0 22.2

22.2 28.328.3

17.8 17.8

20.5 20.5

30.5 30.5

33.0 33.0

219,490

219,490 225,364225,364

290,000 290,000

30.9

30.9 29.229.2 268,000

268,000

11,096 11,096

15,500 15,500

14,000 14,000 11,680

11,680

みなし配当性向 配当金 実績・計画

中期経営計画2019目標値 中期経営計画2019目標値実績・計画 中期経営計画2019目標値実績・計画

2015年 2016年 2017年 2018年

(計画) (目標)2020年 2015年 2016年 2017年 (計画)2018年 (目標)2020年 2015年 2016年 2017年 (計画)2018年

(3月期) (3月期) (3月期) (3月期)

中期経営計画 2019 定量目標

中期経営計画 2019 定量目標

234,193

13,551

(7)

戦 略 ①

「松竹梅」を核とした清酒の商品戦略

 宝酒造が国内で展開する酒類・調味料事業では、当期から 新しい商品戦略を進めています。従来からの基本方針である 「技術で差異化された商品の開発・育成」を継続しながらも、

市場の変化によりスピーディかつタイムリーに対応していく ために、新商品の開発体制を強化しました。事業部門と技術 部門が密接に連携することで、市場ニーズや販売動向など、 営業現場からの鮮度の高い情報に基づいた商品開発を各 カテゴリーで推進しています。これによって当期の新商品 発売数は、前期の18 ブランドから31 ブランドへと大幅に 増加するなど、成果が形となって着実に表れはじめています。  次期からの新たな3 カ年計画である「宝グループ中期経営 計画2019」では、この戦略をさらに強化します。既存の基幹 商品や戦略商品への注力とともに、それらを補完する新商品 の開発・投入による商品ラインアップの拡充を進め、「抜け・ モレ」のない商品構成を敷くことで、酒類・調味料の各カテゴ リーにおける競争力を高めていきます。

市場の変化にスピーディに対応する

新商品開発体制

 酒類・調味料事業の中でも、特に注力しているカテゴリー が清酒です。当社の清酒 松竹梅 のブランド価値をさらに向 上させるため、現在は大きく4つの戦略を推進、新商品の発 売・育成にも積極的に取り組んでいます。

 まず、戦略商品である「澪」については、2016 年12 月に 松竹梅白壁蔵「澪」<GOLD>スパークリング清酒 を数量 限定で発売しました。新しい市場・ユーザーを開拓し、清酒 市場全体の活性化を図るべく、今後も引き続きブランド育成 に注力していきます。また、ボリュームゾーンであるソフト パック市場では、松竹梅「天」を中心にシェアを拡大すべく、 ラインアップとして 松竹梅「天」<辛口純米> を発売、好評

清酒カテゴリーの商品ラインアップ拡充に注力

を得ています。業務用ルートでは、業務用専用ブランドである

「豪快」に純米酒など特定名称酒を投入し、業務用清酒No.1の 地位盤石化に注力しています。そして、近年拡大している中小容 量(特定名称酒)市場に対しては、特撰松竹梅<純米大吟醸> などを発売し、ラインアップを強化しました。こうした商品戦略 の推進と新商品の寄与もあり、当期は国内の清酒市場全体が 縮小傾向にある中、当社は販売数量を拡大することができました。  今後も清酒を中心に酒類・調味料各カテゴリーの売上高 を拡大していくとともに、高付加価値商品の販売構成比を 高め、利益率を向上させることで、国内の酒類・調味料市場 における和酒No.1メーカーとしての確固たるポジションを 確立していきます。

ソフトパック 市場での シェア拡大

業務用清酒 No.1の 地位盤石化 新市場・

ユーザーを 開拓

拡大する 中小容量(特定名称酒)

市場での商品 開発・育成

宝酒造

和酒No.1メーカー

のポジション確立

に向けて

松竹梅「天」

松竹梅「豪快」 松竹梅白壁蔵「澪」

スパークリング清酒

New!

松竹梅「天」 <辛口純米> (2016年9月発売)

特撰松竹梅「豪快」 <純米>辛口 (2016年8月発売)

特撰松竹梅 <純米大吟醸> (2016年9月発売)

松竹梅特定名称酒シリーズ

「よろこびの清酒」 松竹梅

松竹梅白壁蔵 「澪」<GOLD> スパークリング清酒 (2016年12月数量限定発売)

(8)

14,131

16,202 16,314

19,737

18,180

戦 略 ②

02

海外日本食材卸事業の売上高推移

 2017年7月、宝グループは宝酒造の海外事業を「宝酒造 インターナショナル」として分社化しました。

 宝酒造の海外事業の歴史は古く、清酒「松竹梅」を米国に 初めて輸出したのは1951年のことです。1982年には米国 で清酒の現地生産を開始、その後も海外酒類事業を着実に 拡大してきました。

 大きな転機となったのは、2010年4月にフランスの日本食材 卸会社フーデックス社の株式を取得し、海外日本食材卸事業 に参入したことです。その後もイギリスのタザキフーズ社、 スペインのコミンポート社を相次いでグループに迎え入れ、 同事業を急速に拡大してきました。当期も、2016年7月にポル トガルのケタフーズ社を、同年11月にはかねてよりパートナー 関係にあった米国のミューチャルトレーディング社を、そして 2017年1月にはオーストラリアのニッポンフード社を新たに グループに迎え入れ、日本食材卸ネットワークを欧州・米国・ 豪州に拡大しました。

 宝酒造インターナショナル設立の大きなねらいは、こう した海外事業の成長をさらに加速させることです。各国・ 各地域の事業環境に対応した、より迅速で的確な意思決定と、 海外拠点を含めた事業基盤の整備・強化を図っていきます。

宝酒造の海外事業を

「宝酒造インターナショナル」として分社化

 世界での日本食市場がますます広がりを見せる中、当社 グループは、海外日本食材卸事業でこれまで構築してきた強 力なネットワークを活かし、既存市場での拡販と周辺エリアの 開拓によってグループ各社の事業成長を図るとともに、さら なる拡大に向けて新たなパートナー企業の選定も進めます。  一方で、グループ企業間におけるシナジーの創出にも取り組 みます。ミューチャルトレーディング社のグループ化によって 従来の2倍以上となった事業規模を活かし、将来的には共通購 買による調達コストの低減や戦略商品の各地への流通、業務プ

 海外での清酒需要の高まりを受け、海外酒類事業では、海 外専用プレミアム清酒の開発や、特定名称酒のラインアップ 拡充に注力します。国内からの輸出戦略を強化するととも に、米国宝酒造(米国)や宝酒造食品(中国)では現地産と日 本産の双方による品揃えを強化します。

 また、スパークリング清酒「澪」のグローバルブランド化に向け た取り組みも進め、海外和酒市場での競争力をさらに高めます。 ロセスやシステム面の共通化なども推進していく方針です。

ネットワークのさらなる拡充とシナジーの創出

重点戦略 ①

宝酒造インターナショナルグループ

分社化により

成長スピードを

加速

海外和酒トップメーカーのポジションを堅持

 海外でのさらなる事業拡大を目指す一方で、グローバル規模での事業リスク抑制にも取り組みます。新たにグループ に迎え入れた企業に対しては、宝ホールディングス専門チーム との連携により、内部統制や会計、品質保証といった事業基盤 の整備に向けた取り組みを強化します。

 同時にグループ各社の業績面だけでなく、コンプライアン スの徹底やリスクマネジメントの推進など、経営全般に対す る管理体制も強化し、世界の和酒・和食市場におけるリー ディングカンパニーに向けて歩を進めていきます。

中長期的な事業成長を見据え、

事業基盤を強化

重点戦略 ②

欧州

2016 2015 2014

2013 2017 2018 2020(3月期) (目標) (計画)

米国 豪州

700

600

500

400

300

200

100

0

2012 2011

(億円)

ケタフーズ社、 ミューチャル トレーディング社、 ニッポンフード社の

グループ参入

海外日本食材 卸事業の拠点 海外酒類事業 の拠点

宝酒造インターナショナルグループの

海外事業ネットワーク

日本酒の輸出量の推移

2016 2015 2014

2013 (年)

出典:財務省 貿易統計

20,000

15,000

10,000

5,000

0

2012

(kl)

宝酒造食品

トマーチン 英国駐在事務所 タザキフーズ

パリ駐在事務所

上海宝酒造貿易

宝酒造アジア パシフィック

米国宝酒造 エイジ・ インターナショナル

(2016年11月∼連結子会社化)

(2017年7月∼)

(2017年1月∼)

ミューチャルトレーディング

ニッポンフード 宝酒造インターナショナル

フーデックス グループ

海外日本食材卸事業

海外酒類事業

フーデックス コミンポート (2016年7月∼)

ケタフーズ

タザキフーズ社の 「Yutaka」ブランド

海外日本食材卸事業の

取り扱い商品例

(9)

3,251

3,749 4,500

戦 略 ③

03

遺伝子治療・細胞医療の社会実装化の環境を完備

超微量核酸解析のスキーム

 タカラバイオグループが成長分野として現在特に力を注 いでいるのが、再生医療等製品などの研究開発パートナー として、幅広い開発・製造支援サービスを提供する「CDMO 事業」です。同事業の中核拠点となる「遺伝子・細胞プロセッ シングセンター」では、再生医療等製品の製造や細胞加工な どの再生医療等製品開発支援サービスを幅広く提供。隣接 する「バイオメディカルセンター」では、次世代シーケンサーに よる遺伝子解析などの遺伝子検査支援サービスを提供して います。これらの連携によって付加価値の高い受託サービス を ワンストップ で提供できる強みを活かすことでCDMO 事業は着実に成長しています。

 2017年4月には神奈川県が運営する再生・細胞医療の 実用化・産業化拠点「ライフイノベーションセンター」内に 設置した新たな細胞加工施設「遺伝子・細胞プロセッシング

「CDMO事業」を軸とする持続的な成長

 海外での事業拡大にも積極的に取り組んでいます。2017年 1月には、超微量DNA解析技術を保有する米国のRubicon社 を、同年2月には独自のシングルセル解析システムを保有する、 同じく米国のWaferGen社を、それぞれ全株式の取得によって 買収しました。

 Rubicon社がグループに加わったことで、同社の持つ超 微量DNA配列解析用サンプル調製技術と、当社グループの 持つ超微量RNA配列解析用サンプル調製技術が補完的に 組み合わさり、超微量核酸解析領域でのより幅広い製品・ サービスが提供可能になりました。さらに、WaferGen社の 次世代シーケンス解析用前処理システム(装置)が加わること で、基礎研究から産業応用まで、幅広い領域への製品・サービス が提供可能となります。

 国内事業の強化と海外での事業展開の加速を両立させる ことで、タカラバイオグループ全体での飛躍的な成長を目指 していきます。

センター LIC分室」を稼働させ、事業全体での製造能力は 約1.5倍に拡大しています。

Rubicon社とWaferGen社の買収で

シナジーを最大化

海外展開の加速

タカラバイオグループ

国内事業強化、

海外展開加速で

飛躍的成長へ

国内事業の強化

CDMO事業の売上高

2020 2018

2017 (3月期) (計画)

(実績) (目標)

ライフイノベーションセンター外観 (神奈川県川崎市) 5,000

4,000

3,000

2,000

1,000

0

(百万円)

細胞加工施設

「遺伝子・細胞プロセッシングセンター

LIC分室」が稼働

再生医療等製品の開発を

ワンストップで支援

臨床で使用される幹細胞や遺伝子導入細胞などの細胞加工 受託サービスを提供するほか、自社が進める遺伝子治療プロ ジェクトの治験薬を首都圏の治験施設に提供する細胞加工 拠点としても活用していきます。

病院 クリニック

遺伝子 導入細胞

遺伝子 導入細胞 採血

採血 採血 遺伝子導入細胞 WaferGen

ハイスループット定量PCR装置 WaferGen

シングルセル 解析装置

Clontechブランド

超微量 RNA解析技術

タカラバイオ

受託解析サービス 受託解析サービスタカラバイオ

セルフリー核酸血液 循環腫瘍細胞

ハイスループット 定量PCR解析 次世代

シーケンス解析 1細胞

RNA解析 DNA解析

次世代シーケンス解析用ライブラリー WaferGen

自動ライブラリー作製装置

Rubicon

超微量 DNA解析技術

血液 細胞 臓器

WaferGen 自動ライブラリー

作製装置

バイオメディカル センター

遺伝子検査 再生医療等製品

遺伝子・細胞 プロセッシングセンター

・再生医療等製品の遺伝子検査 ・ヒト全ゲノムシーケンス解析 ・がん関連遺伝子の網羅的解析 ・遺伝子発現解析

・細胞加工 ・iPS細胞作製 ・ベクター製造 ・セルバンクの作製・保管

・遺伝子、抗体、タンパク質などの作製、解析 ・次世代シーケンサー・アレイ解析 ・シングルセル解析・ゲノム編集

先端的研究支援

遺伝子工学/細胞工学 基礎研究支援

再生医療等製品関連受託 遺伝子研究・検査受託

病院 クリニック

遺伝子

導入細胞 採血

バイオメディカル

(10)

事業概況

(2017年3月期)

2

0

1

6

3

酎 調味

2

0

1

7

3

192,025

201,171

+85 +2,981

-1,374

+321 +8,265

-1,134

9,755

(百万円)

百万円

(百万円)

国内酒類市場における宝酒造のシェア 2016

2015 2013 2014

(3月期)

201,171

2017 (百万円)

百万円

192,025 190,089 182,306 176,946

201,171

2016 2015 2013 2014

(3月期)2017 8,410 7,840 6,329 6,387

9,755

焼酎市場

2015年シェア 2016年シェア清酒市場

ソフト アルコール

飲料市場 2016年シェア

本みりん市場 2016年シェア

桜餅のようなほのかな甘い香りを楽しめる新タイプの甲類焼酎を発売

 近年、甲類焼酎でありながらも香りや味わいに特徴のある商品が人気を集めていることや、イン バウンド需要の高まりを受けて発売した 宝焼酎「NIPPON」は、桜樽 貯蔵熟成酒を3%使用し、 原材料の一部に焼酎ではめずらしい国産の桜葉を用いることで実現した桜餅のようなほのかな甘い 香りが特徴です。 次世代の日本を代表する甲類焼酎に育成すべく「NIPPON」と名付けた本商品で、 既存のユーザーだけでなく若年層をはじめとする幅広い新規ユーザーの需要を喚起するとともに、 これまでにない新しい価値を提案することで、甲類焼酎市場全体の活性化を目指します。

華やかな金箔入りのスパークリング清酒

「澪」<GOLD> を数量限定販売

アルコール度数9%の新フレーバーを発売

元祖 タカラcanチューハイ ブランドから、

  タカラcanチューハイ は1984年に発売された日本初の 缶入りチューハイで、その辛口で贅沢な味わいは30年以上 にわたって支持されています。

タカラ「料理のための清酒」シリーズに

「糖質ゼロ」タイプをラインアップ

  タカラ「料 理のための清 酒」<糖 質 ゼロ> は当社独自の酵母の働きにより、

糖質ゼロ でありながら、うまみ成分を 約20%アップ※した 食塩ゼロ 、国産米

100% の料理用清酒です。

 近年の健康志向を背景に、糖質制限・ 減塩レシピに最適な調味料のニーズは 高まっており、本商品の発売によりおい しく健康的な食生活を応援するととも に、タカラ「料理のための清酒」のさら なるブランド育成に努めます。

松竹梅「天」エコパウチが

容器包装簡素化大賞『特別賞』受賞

 北海道容器包装の簡素化を進める連絡会※が主催する容器

包装簡素化大賞2017で 松竹梅「天」900mlエコパウチ が 『特別賞』を受賞しました。これは、ごみ減量・資源の節減・

TOPICS

宝酒造グループ

エネルギーの削減につなが る容器包装の簡素化を実践 している商品を表彰するもの で、同商品は、本体・キャップ ともプラスチック資材で分別 の必要性が無く、また、小さ く丸めて回収に出せる点が 評価されました。

 今回発売した タカラcanチューハイ <ドライ> は、アルコール度数9%の 飲みごたえと、糖質ゼロ・プリン体ゼロ のキレのある味わいが特徴。近年人気 の高まる辛口チューハイゾーンでの 存在感をさらに高めていきます。  クリスマスや年末のパー

ティーシーズンに合わせ、金 箔入りの 松竹梅白壁蔵「澪」 <GOLD(ゴールド)>スパーク リング清酒 を数量限定で発売 しました。キラキラと金箔が 舞う贅沢で華やかな商品で、 ちょっとした贈答品にも利用 できるよう、専用カートンを 採用。「澪」ブランドの認知拡 大と、新たなファンの獲得に つなげていきます。

※ 関係省庁・地方自治体や流通企業、消費者団体などで構成された、 容器包装の簡素化を通じて循環型社会の実現と地域環境の保全 を図ることを目的とした団体

※ 2017年3月期の事業セグメントで記載しています。

 焼酎では 宝焼酎「NIPPON」を発売するなど新たな需要の 開拓に努めましたが、市場縮小の影響から減収となりました。 清酒では 松竹梅白壁蔵 「澪」<GOLD>スパークリング清酒 を はじめとする新商品の投入により売上の拡大を図りましたが、 円高の影響により海外での売上高が減少したこともあり、ほぼ 前期並みとなりました。ソフトアルコール飲料は、タカラ「焼酎 ハイボール」が引き続き伸長したことに加え、新発売の タカラ canチューハイ<ドライ> などの寄与もあり、増収となりました。

調味料では、本みりんは減少しましたが、料理清酒を中心とする その他調味料が好調に推移し、増収となりました。海外日本食 材卸事業では、既存の卸会社の売上高が順調に拡大したことに 加え、ポルトガルのケタフーズ社と米国のミューチャルトレー ディング社が連結に加わったことで、大幅増収となりました。  以上の結果、宝酒造グループ全体の売上高は前期比4.8% 増収の2,011億71百万円、営業利益は前期比16.0%増益の 97億55百万円となりました。

売上高 営業利益 2017年3月期の売上高増減要因

ソフトアルコール飲料、海外日本食材卸事業が牽引し、増収増益

宝酒造グループ

(酒類・調味料事業)

焼酎 清酒

ソフトアルコール飲料 調味料

海外日本食材卸 その他

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

28.8 %

12.3 %

15.3 %

12.3 %

14.4 %

16.8 %

宝酒造

12.4

%

宝酒造

9.3

%

宝酒造

10.7

%

宝酒造

55.4

%

データ出所:日刊経済通信社公表値より

当社推計 データ出所:日刊経済通信社 データ出所:醸造産業新聞社 データ出所:当社推計

宝焼酎「NIPPON」

松竹梅白壁蔵「澪」<GOLD>スパークリング清酒 タカラcanチューハイ<ドライ>

タカラ「料理のための清酒」<糖質ゼロ>

※ 当社清酒比

カテゴリー別 売上構成比

(11)

事業概況

(2017年3月期)

2

0

1

6

3

2

0

1

7

3

29,729

29,375

(百万円)

百万円

(百万円)

2016 2015 2013 2014

(3月期)2017 (百万円)

百万円

2016 2015 2013 2014

(3月期)2017

遺伝子医療事業において、3つのプロジェクトで国内臨床試験を開始

腫瘍溶解性ウイルスHF10

大塚製薬と独占的ライセンス契約を締結、悪性

黒色腫を対象とした国内第

相臨床試験を開始

 タカラバイオは、大塚製薬株式会社と腫瘍溶解性ウイルス HF10の日本国内における、開発および販売に関する独占的 ライセンス契約を2016年12月に締結しました。今後両社は、 膵がんなどのがんを対象に、HF10の再生医療等製品として の上市を目指し日本での臨床開発を進めます。開発製品は 大塚製薬が日本国内で独占的に販売し、タカラバイオは臨床 試験用および市販用の製剤を製造し、大塚製薬に有償供給 します。

 一方、タカラバイオが取り組んできた悪性黒色腫を対象と するHF10の臨床試験についても引き続き実施し、第Ⅱ相 臨床試験を日本国内で進めています。

CD19・CARプロジェクト

 国内第

/

相臨床試験を開始

 急性リンパ芽球性白血病(ALL)患者を対象とした、キメラ抗原受容体(CAR)を用いた遺伝子治療の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を日本国 内で開始しました。

 本試験では、成人ALL患者を対象とし、がん化したリンパ球の表面に発現するタンパク質であるCD19を認識するよう開発した CAR(CD19・CAR)の遺伝子を、被験者のリンパ球に体外で導入し、その遺伝子導入細胞を患者に投与した際の安全性や有効性 などの評価を行います。今後早期の承認に向けてCD19・CARプロジェクトを推進し、日本国内で2021年3月期の承認取得を目 指しています。

NY-ESO-1・siTCRプロジェクト

国内第

/

相臨床試験を開始

 滑膜肉腫を対象としたNY-ESO-1・siTCR遺伝子治療の 第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を日本国内で開始しました。

 本試験では、がん抗原であるNY-ESO-1抗原を認識す るTCRの遺伝子を被験者のリンパ球に体外で導入し、そ の遺伝子導入細胞を被験者に投与した際の安全性や有効 性などの評価を行います。当社は既にカナダにおいて固形 がんを対象としたNY-ESO-1・siTCR遺伝子治療の第Ⅰb相 臨床試験を開始しており、国内およびカナダの臨床試験に より安全性・有効性などのデータを取得していくことで早期 の承認を実現し、日本国内で2021年3月期の承認取得を 目指しています。

TOPICS

タカラバイオグループ

※ 2017年3月期の事業セグメントで記載しています。

 バイオ産業支援事業では、主力の研究用試薬や理化学機器が、 海外における現地通貨ベースでは増収となったものの、円高の 影響で減収となりました。受託サービスの売上高は増加しまし た。遺伝子医療事業では、腫瘍溶解性ウイルスHF10に関する 収入として、5億円が発生しました。医食品バイオ事業では、 健康食品およびキノコ関連製品の売上高が減少しました。

 以上の結果、タカラバイオグループ全体の売上高は前期比 1.2%減収の293億75百万円となりました。

 利益面では、販売費及び一般管理費において米国での 株式取得関連費用が発生したものの、品目別の売上構成の 変化などにより原価率が低下したため、営業利益は前期比 20.1%増益の32億2百万円となりました。

売上高 営業利益

1,691 1,954 2,302

2,667 29,729

25,969 23,905 20,564

3,202 29,375

2017年3月期の売上高増減要因

円高の影響で減収となったものの、原価率の低減により増益に

宝ヘルスケア

(健康食品事業)

 宝ヘルスケアでは、育成中のボタンボウフウ「イソサミジン」 シリーズは増加しましたが、主力のガゴメ昆布「フコイダン」シリー ズは前期並みとなり、また化粧品OEM関連製品が減少しました。  以上の結果、売上高は前期比5.3%減収の17億66百万円 となり、販売促進費や管理費が増加したため、営業利益は 前期比80.3%減益の12百万円となりました。

化粧品 OEM 関連製品の減少

などにより減収・減益に

※1 自社単独プロジェクト:タカラバイオ単独で承認申請まで開発を行うプロジェクト

※2 提携プロジェクト:他社との提携により共同開発を行うプロジェクト

※3 ALL:急性リンパ芽球性白血病

(百万円)

百万円

2016 2015 2013 2014

(3月期)2017 (百万円)

百万円

2016 2015 2013 2014

(3月期)2017 売上高

<主要製品>

・ ガゴメ昆布「フコイダン」 ・ ボタンボウフウ「イソサミジン」

営業利益

3,202

29,375

12

1,766

-22

21 38 64 1,865

1,652 1,424 2,008

12 1,766

+480 +500

-1,051 -176

-106

バイオ産業支援事業計 -747

タカラバイオグループ

(バイオ事業)

自社単独開発プロジェクト※1の計画

自社単独開発プロジェクト 対象疾患 現状 上市目標

HF10 siTCR CAR

NY-ESO-1 CD19・CAR

日 本 日 本 日 本

悪性黒色腫 滑膜肉腫 成人 ALL※3

第Ⅱ相臨床試験 進行中

第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験 治験届提出済

第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験 進行中

2019 年 3月期 2021 年 3月期 2021 年 3月期

提携プロジェクト※2の計画

提携プロジェクト

HF10

siTCR

CAR

NY-ESO-1 MAGE-A4 CD19 ・ CAR

日 本 米 国 日 本 日 本 日 本

膵がん 悪性黒色腫 食道がんなど 食道がんなど 小児 ALL※3

第Ⅰ相臨床試験 開始準備中

第Ⅱ相臨床試験 終了、第Ⅲ相臨床試験 計画中

第Ⅰ相臨床試験 進行中

第Ⅰ相臨床試験 進行中

計画中

対象疾患 現状

バイオ産業支援 遺伝子医療 医食品バイオ

・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

90.5 %

1.7 %

7.8 % カテゴリー別

参照

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計画断面 計画対象期間 策定期限 計画策定箇所 年間計画 第1~第2年度 毎年 10 月末日 系統運用部 月間計画 翌月,翌々月 毎月 1 日. 中央給電指令所

2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度

2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度

年度 2015 2016 2017

第1回目 2015年6月~9月 第2回目 2016年5月~9月 第3回目 2017年5月~9月.

年度 2010 ~ 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019.

 現在 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度

 現在 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度